（1998年11月号）

目にいい、紫の珠玉のよう ― と、人気上昇中のブルーベリー。中でも手軽に食べられ、加工用に使いやすいドライブルーベリーに注目が集まっています。「今度こそ本物」といわれるブルーベリー・ブームに乗って、この可愛い果実をベーカリーやお菓子づくりに活用してみてはいかがでしょうか。

＊ドライブルーベリー小史

かつてアメリカインディアンたちが森で集めたベリーを日光に当てて干したり、乾燥させたのを粉にしてトウモロコシやハチミツと混ぜてプディングを作ったのが「ドライブルーベリーの始まり」です。


＊ブルーベリーの健康効果

ドライブルーベリーの青い色素（アントシアニン）など天然植物物質がもたらす素晴らしい健康上の効能が確認されています。 アントシアニンは眼精疲労を軽減する効能があることがわかった。―　第二次世界大戦中、ある英国軍パイロットがブルーベリージャムを毎日多量に摂取することにより“薄明かりの中でも物がよく見えた”との報告がきっかけ。 40種からの果実や野菜との比較テストの結果、最高の活性酸素抑制能力を示した。 動物実験で、記憶力や運動神経の改善を示した。

• ドライタイプのため常温で取扱いＯＫ、冷凍設備がいらない（ただし夏は低温で保管）。
  
• ベーカリー、焼き菓子などに幅広く使える。
  
• 朝食用シリアルやヨーグルトなどに最適。
  
• 袋入りドライフルーツ売り場で販売促進できる。
  
• 濃縮されたブルーベリーとして健康志向食品に（主な成分／アントシアニン、カロチン、カルシウム、食物繊維、鉄、ビタミン類）。
  
  

＊ドライブルーベリーの種類
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　産　地

• ワイルドブルーベリー（ローブッシュ種） 　　　　　　　アメリカメイン州、カナダ東部
  
• カルチベーティド栽培種ブルーベリー（ハイブッシュ種） アメリカミシガン、ニュージャージー